小児科/呼吸器科/土曜・日曜診療/健康診断 宮城県名取市の「時計台クリニック」

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時計台クリニックHOME診療のご案内予防接種予防接種〜ワクチンについて2〜

予防接種〜ワクチンについて〜

6)BCG

結核は毎年2万人が発症しているため、大人から子どもへ感染することが少なくありません。乳幼児は結核に対する抵抗力が弱いため、感染すると全身性の結核症や結核性髄膜炎、粟粒結核で重い後遺症が残る場合があります。
通常、生後3〜6ヶ月でBCGを接種します。

コッホ現象
BCGの針痕は通常10日以上経ないとはっきり見られません。BCG接種後10日以内にBCG接種部位の針痕に発赤や腫脹が生じ化膿してきた場合は、乳児が知らない間に結核に感染している可能性があります。疑わしい場合、早急に医療機関を受診しましょう。

7)MR(麻疹・風疹混合)ワクチン

麻疹(はしか)は麻疹ウイルスの飛沫感染により生じます。非常に感染力が強く生涯に一度は罹患すると言われます。主な症状は発熱・発疹・咳・鼻水・眼脂で3日前後の発熱の後、一旦治まりかけその後に再び高熱となります。気管支炎や肺炎、脳炎、中耳炎が合併症として挙げられ、麻疹は現在の医療水準を持ってしても死に至ることがある怖い病気と考えられています。

風疹は風疹ウイルスの飛沫感染により2〜3週間の潜伏期を経て発症します。発熱・発疹・リンパ節腫脹が主な症状で、ときに脳炎や血小板減少性紫斑病を合併します。

妊娠中の風疹
妊娠初期に風疹に罹患してしまうと、生まれてくる赤ちゃんに先天性風疹症候群(心臓奇形・白内障・聴力障害)を起こしてしまうことがあります。このため、女性は遅くとも妊娠年齢までにワクチンを接種しておくことが重要になります。
接種時期と回数

第1期:1歳で1回接種
第2期:小学校入学前の1年間に1回接種 計2度

8)水痘ワクチン

水痘は、風しんやおたふくかぜよりも感染力の強い水痘・帯状疱疹ウイルス(VZV)により発症します。発熱と発疹が主な症状で発疹は顔、頭皮、体、四肢など全身に出現します。発疹は2〜3日で乾いて黒いかさぶたになり5〜7日程度で治癒しますが、重症化し入院する場合もあります。また、VZVは水痘を発症した後、三叉神経節などに潜伏し本人の免疫状態により再活性化し帯状疱疹を発症します。

妊娠中の風疹

妊娠初期に水痘に罹患すると、赤ちゃんの皮膚、脳、手や足、眼などに障害が出ることがあります(先天性水痘症候群)。妊娠12週までの感染の場合で約3%に生じると言われます。

また、妊娠末期に母体が水痘に感染すると、VZVが胎盤を通して胎児に感染し新生児水痘を発症します。母体から新生児にVZV抗体が移行していない場合、新生児は重症水痘になる可能性が高く、この場合、肺炎や脳炎を併発して死に至るケースも少なくありません。このため、女性は遅くとも妊娠年齢までには水痘ワクチンを接種しておくことが重要になります。

接種時期

1歳で1回目を接種(できればMRワクチンと同時に)、標準的には6ヵ月から1年の間隔をあけて2回目を接種しましょう。

9)おたふくかぜワクチン

ムンプスウイルスの感染により2〜3週間の潜伏期間を経て、耳下腺や顎下腺の腫脹と発熱が 起こります。2〜9歳が好発年齢で合併症としては無菌性髄膜炎、脳炎や難聴が知られています。また、男子が思春期以降に罹った場合、こう丸炎を併発する恐れがあります。 学校伝染病に指定されていますので耳下腺の腫脹後5日間は登園・登校が停止となります。

接種時期と回数

1歳になったらMR(麻疹・風疹混合)ワクチンと水痘ワクチンの同時接種を受け、その4週間後におたふくかぜワクチンの1回目を受けましょう。しっかりと免疫をつけるため1回目の接種から数年後に2回目(5〜7歳未満:小学校就学前の1年間)を受けましょう。

10)日本脳炎ワクチン

コガタアカイエカが媒介するウイルスで起こります。症状は高熱・頭痛・嘔吐・意識障害、けいれんなどで知覚障害や運動障害などの後遺症が残ったり、時には死に至ることもある感染症です。

第1期: 3歳から4週間隔で2回、2回目の約1年後に3回目を接種します。 
第2期: 9〜12歳で1回接種します(通算4回)。