診療のご案内
閉塞性動脈硬化症(ASO)とは?
近年、増加傾向の疾患です
この病気は手足、特に足の血管に動脈硬化が進行して血液の流れが悪くなり、しびれ・冷感・歩行時の疼痛などの症状が出てきます。
以前は、喫煙者・男性・40歳以上が定番でしたが、最近の喫煙の低年齢化と食生活の欧米化により、若い方にも見られるようになりました。ASOは手足の局所的な動脈硬化症と思われるかもしれませんが、全身血管の動脈硬化に深く関わり脳梗塞・心筋梗塞・腎動脈狭窄など他の血管病に罹る割合が高くなります。ASOの診断
ASOの検査
動脈硬化検査装置
- 触診
皮膚の上から動脈を触れる。 - 下肢挙上試験
仰向けで両足を上げて左右の足裏の色調をみます。 - 下垂試験
ベッドに腰かけて両足を下げ、足が赤みを帯びてくる時間の左右差をみます。 - 動脈硬化CAVI検査
動脈の硬さ(血管年齢)と動脈の詰まり具合をみます。
(ASOの早期発見が短時間で可能です)
ASOは以下の4段階で診断されます。
T度)軽度の冷感・しびれ
U度)ある程度の距離を歩くと足が痛くて歩けなくなる。しばらく休むとまた歩ける。
V度)じっとしていても痛む(安静時疼痛)
W度)症状が最も進んだ状態。治りにくい潰瘍が出来たり、足の一部が壊死してしまう。