■MR(麻疹・風疹混合)ワクチン
麻疹(はしか)は、麻疹ウイルスの飛沫感染により生じます。非常に感染力が強く、生涯に一度は罹患すると言われます。主な症状は発熱・発疹・咳・鼻水・眼脂で、3日前後の発熱の後、一旦治まりかけ、その後に再び高熱となります。気管支炎や肺炎、脳炎、中耳炎が合併症として挙げられ、麻疹は現在の医療水準を持ってしても、死亡することもある怖い病気と考えられています。
風疹は、風疹ウイルスの飛沫感染により、2~3週間の潜伏期を経て発症します。発熱・発疹・リンパ節腫脹が主な症状で、脳炎や血小板減少性紫斑病を時に合併します。
妊娠中の風疹
妊娠初期に風疹に罹患してしまうと、生まれてくる赤ちゃんに先天性風疹症候群(心臓奇 形・白内障・聴力障害)を起こしてしまうことがあります。このため、女性は遅くとも妊娠年齢までにワクチンを接種しておくことが重要になります。
接種時期と回数
第1期:1歳で1回、第2期:小学校入学前の1年間に1回接種します。
特例措置
2008年から5年間、中学校1年生(第3期)と高校3年生(第4期)に相当する年齢で接種します。