■Hib(ヘモフィルス・インフルエンザ菌b型)ワクチン
乳幼児の細菌性髄膜炎の50%以上を占めるのがHibです。Hibはその他、急性喉頭蓋炎や敗血症など深刻な病気を引き起こします。Hibワクチンの使用が認められていなかった頃、日本では年間600人以上の乳幼児が髄膜炎に罹患し、治療を受けても年間約30人が犠牲になり、年間約150人にてんかん、知能障害や聴力障害などの重い後遺症が残っていました。
Hib感染症は5歳未満の乳幼児、特に生後6カ月から2歳までに罹りやすいと言われています。従ってHibワクチンは、生後2カ月になったら開始し、なるべく生後6か月までに3回の接種を終わらせることが重要となります。Hibワクチンの4回接種を終えた児では、ほぼ100%に抗体が獲得され、Hib感染症に対して高い予防効果が認められています。