名取市/小児科/呼吸器内科/土・日曜診療





アレルギー科

■アトピー性皮膚炎について
主に小児期(通常2歳未満)に発症する、(1)痒い (2)特徴的な部位に現れる (3)しつこい慢性湿疹 を三大主徴とする病変をいいます。即時型アレルギーも関与しますが、基本的に遅延型アレルギーが主体です。気管支喘息やアレルギー性鼻炎を高率に合併します。


原因は大きく下記*に示した、2つあると考えられています。


皮膚の弱さ(バリア障害)
セラミド(皮脂)の低下により皮膚が乾燥し、防御能力の低下をきたします。一部の人は防御能力の低下した皮膚(バリア機能異常)から侵入したアレルゲン(異物)により、その後アレルギー反応を起こすと考えられています。。

皮膚の弱さ(バリア障害)
環境にありふれた吸入アレルゲン(ハウスダスト・ダニなど)や食物アレルゲン(卵白、小麦、ミルクなど)に対し、IgE抗体を産生しやすい遺伝的傾向のことを言います。


■治療
ステロイド外用療法を中心とするスキンケアと薬物治療、症状憎悪因子の除去が治療の三本柱となります。


最近の話題 *経皮感作説*

アトピー性皮膚炎と食物アレルギーの関連についてはかなり以前より議論されています。「卵や牛乳を摂取するから皮膚が痒くなる」という発想でした。近年、アトピー性皮膚炎の病態として「皮膚のバリア機能障害」が重要視されてきて、防御能力の低下した皮膚から卵などの食物抗原が侵入して、その結果、特異的IgEが産生されてくる、という考えです。これが「経皮感作」です。

「卵を食べてアトピー性皮膚炎になるというよりも、アトピー性皮膚炎があると卵アレルギーになる危険性が高まる」という説です。まだ仮説の段階です。しかし、この考えはアレルギーマーチ(:次から次に、アレルギー疾患が発症する)を起こさないためにも、とにかく早い段階から、スキンケアなどがとても重要だということを意味しています。

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